【船井総研】保険代理店成功事例レポートvol.3『保険代理店の長所伸展法』

株式会社船井総合研究所 保険チームです。

本日のテーマは『保険代理店の長所伸展法』です。

 

【見どころ】

地方の保険代理店が「力相応」に「持続的成長」していくために、

自社の強みをどのように発見し、伸ばしていくのか。

『自身の会社として残したいか、残したくないか』

本日は、M代理店の経営相談。
独立後まだ日も浅く手数料は1000万円程度の代理店。

50歳以上の代理店の経営者様にとって、20年後の自社の姿に対する思いにおいては次の2通りがあります。
自分の企業として残したいか残したくないかです。

もちろん皆様独立を決意された方々であるので、自分の企業を拡大し、引退したのちも会社として残したいと思われている方は多いです。
一方でそれを本気で考えてはいない方もいれば、そもそも他に集約されてもいい、その方が従業員も幸せであると考えている方もいらっしゃいます。

その思いには正解はなく、社長のビジョンなので、それぞれのビジョンに向けて準備していく必要があることに変わりはありません。

ただ問題があるのはビジョンがあやふやな場合と、自社の名前として会社を残したいと思ってはいるが、それを達成するための計画を立てていない場合です。

今後の保険業界において永続する企業を創造するには、そして自社の名前として従業員の幸せを守るためには、生半可な覚悟と戦略では難しいと言えます。
組織の拡大とそのための仕組化は必須であり、若い人材が入りたくなるような会社づくり、そのためのわくわくするようなビジョンも必須です。

上記のことを成し遂げるには今までと同じことを同じスピードでやっていても到底達成することはできません。
そして上記のような組織拡大の根底的なところはある程度の投資と時間が必要でもあります。

そこで即時まではいかなくても中期的な目線で新規顧客を生み出す新しい取り組みと仕組みに挑戦してみることをおすすめします。
では具体的にはどのような取り組みを始めればよいのでしょうか。

 

『少しでもいいから尖らせる!自社の強みは何なのか?~長所伸展法~

答えは自社の強みにあります。
業績が横ばいのなかでもうまくいっている取り組みは何なのか、他社よりも少しでも優れている部分はどこなのか。

今まで私たちがお会いしてきた企業様でこれを発見できなかった企業はありません。
絶対に答えは隠されています。

できていないところの方がたくさんあることでしょう。
課題ばかり目に留まってしまうのももちろん仕方ないことです。

しかし人間関係でも言えることですが、良いところに目を向ける方が経営も人生も楽しいし必ずうまくいきます。
船井流は長所伸展法であり、プラス発想です。

良いものに目を向けましょう。
問題に目を向け短所是正するのではなく、自社のいいところは何なのか、再度目を向けてほしいと思います。

私たちは初めてお会いする企業様でも、経営相談のなかでは一通り話を伺ったうえで、必ずその企業の長所を伝えるようにしています。
それは自分自身では見えない長所があるからです。

毎日いろいろな代理店様を見ているからこそ他にはないものが見えることもあります。
ただ、コンサルタントにしか見えないかというとそうではありません。

従業員様と再度、「うちの会社のいいところ」というテーマで意見を出し合ってもいいし、知り合いの代理店の社長に話を聞いてもらっているなかで見えることもあるかと思います。

大事なのは自社の短所の是正にばかり目を向けないこと。
自社のいいところは何なのか、そこに目を向ける意識を持つことです。

強みが明確になってきたら、そこに資源を少し多めに投資しましょう。
そして強みを深堀するような新たな施策を考えましょう。

大事なのは尖らせることです。
先ほど述べた長期的なビジョンや仕組み化、若い人材の採用もすべて、組織の拡大において大切なのは尖らせることです。

尖らせる部分の答えは新たに考え出すものではなく、すでに自社のなかに必ず隠されています。

以上