保険代理店で導入するシステムにはどのようなものがあるのでしょうか?
システムは大きく4つに分けられます。
顧客管理システム、スケジュール管理システム、保険商品比較システム、手数料計算システムの4つです。
それぞれ、どのようなシステムなのか、導入にはどのようなメリットがあるのかをご説明いたします。
顧客管理システム
顧客管理システムでは、顧客の基本情報(性別・家族構成・年齢など)や顧客の契約した保険の情報などを管理します。
通常、保険会社ごとでシステムが分かれていますが、それらの情報を一元管理することができます。
顧客の情報を一元管理しておけば、会社として効率よく保全を行うことも可能です。
スケジュール管理システム
従業員が少ないうちは、スケジュール管理は手帳上で十分足ります。
都度、社内で打ち合わせをすれば、お互いのスケジュールは調整できるからです。
しかし、社員の人数が増えてくると、社員のスケジュールを管理・共有する必要がでてきます。
事務が営業マンのアポイントの調整を行う場合もあるでしょうし、社内のメンバーを集めて打ち合わせをするときに、空き日程を調整する場合もあるでしょう。
また、リーズを扱う企業の場合には、取得したアポイントを営業マンに割り振る必要がありますから、専用のシステムを利用することが必須です。
その際、スケジュール管理システムを導入することで、社内スケジュール調整の負荷が削減され、生産性の向上につながります。
保険商品比較システム
一社専属の時とは異なり、乗合代理店を開業すると、保険商品を比較する必要がでてきます。
条件を指定して、保険会社の商品を比較できるのが、保険商品比較システムです。
まず、保険種類、保障期間、払込期間、払込方法、保険金額などを指定します。
そうすると、保険料順に商品を並べて見比べることができます。
導入によるメリットとしては、何よりも大変な保険商品の比較が簡単にできることです。
乗合代理店では、複数の商品を扱うために設計業務に負荷がかかりますが、その負荷を削減することができます。
『乗合保険会社の選び方』にて、保険商品以外の乗合保険会社を選ぶ基準もご紹介しております。
手数料計算システム
一社専属の保険募集人であったら、手数料計算は保険会社が全て行い、個々人に給与が支払われます。
乗合保険代理店の場合には、複数の保険会社を扱うため、自力で手数料および給与の計算をしなければなりません。
以下のような計算をすることが必要になります。
- どの保険募集人がどの商品を販売したのか
- その商品の手数料はいくらなのか
- その手数料のうち、どのくらいの部分を給与として還元するのか
こういった計算を行うのが、手数料計算システムです。
導入することによって、手数料計算の業務負荷を減らし、浮いた分の時間を営業やその他の事務に充てることができるメリットがあります。
全てのシステムを導入しなければならないわけではありません。
導入にかかるコストや導入によって増えてしまう業務負荷も考慮して、導入するかどうかを判断しましょう。