どんな種類の資格があるか?

保険募集人が取得して役立つ資格には、どんなものがあるのでしょうか?

 

業界共通教育制度

一般社団法人生命保険協会が運営する、業界共通の教育制度があります。

以下に挙げる通り、全部で5つの課程があります。

◯資格体系

No. 課程 概要 試験合格後の称号
1 生命保険一般課程試験 生命保険募集人として必要とされる生命保険の基礎知識を習得する課程。
2 生命保険専門課程試験 生命保険販売に関する専門知識と周辺知識を習得する課程。 ライフ・コンサルタント
3 生命保険応用課程試験 知識を生かした応用力・実践力を養成し、ファイナンシャル・プランニング・サービスの充実を図る課程。 シニア・ライフ・コンサルタント
4 変額保険販売資格試験 変額保険の販売に必要な知識の習得と販売資格の取得。
5 生命保険大学課程試験 ファイナンシャル・プランニング・サービスの提供に必要とされる高度な専門知識を習得する課程。

  • 生命保険のしくみと個人保険商品
  • ファイナンシャルプランニングとコンプライアンス
  • 生命保険と税・相続
  • 資産運用知識
  • 企業向け保険商品とコンサルティング
  • 社会保険制度
トータル・ライフ・コンサルタント(TLC)

 

 

生命保険一般課程試験は、保険募集人だれしもが保険売り出しの前に受ける試験です。

次に、生命保険専門課程試験があります。

乗合代理店設立時には、一般課程試験合格者と専門課程試験合格者の2人がいることが要件とされています。

もし、変額保険も販売する場合には、変額保険販売資格も合格する必要があります。

 

それ以降の課程は、任意で受験する試験です。

生命保険応用課程試験・生命保険大学課程試験を合格すると、トータル・ライフプラン・コンサルタント(通称、TLC)の称号を得ることができます。

 

資格のお話をすると、中には「保険代理店を開業するのに必要な資格はあるのでしょうか?」という質問を受けることがあります。

そちらについては、『保険代理店を開業するのに必要な資格』にてご確認ください。

 

 

 

ファイナンシャルプランナー(FP)

業界共通教育制度の次に有名な資格は、ファイナンシャルプランナーでしょう。

ファイナンシャルプランナーは、正式名称をファイナンシャル・プランニング技能検定と言い、「職業能力開発促進法」に基づく技能検定(国家試験)です。

ファイナンシャル・プランニング技能検定は、厚生労働大臣から指定試験機関として指定を受けた金融財政事情研究会と日本FP協会の2団体により運営されています。

ファイナンシャル・プランニング技能検定に合格すると、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士の称号が付与されます。

日本FP協会が運営している資格で、全部で5つに分かれます。

◯資格体系

No. 資格名 概要
1 3級FP技能検定 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定(以下、3級FP技能検定)は、厚生労働大臣より職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受けて、日本FP協会が実施する国家検定です。

3級FP技能検定は、学科試験と実技試験にて実施されます。

2 2級FP技能検定 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定(以下、2級FP技能検定)は、厚生労働大臣より職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受けて、日本FP協会が実施する国家検定です。

2級FP技能検定は、学科試験と実技試験にて実施されます。

3 1級FP技能検定 1級ファイナンシャル・プランニング技能検定(以下、1級FP技能検定)は、厚生労働大臣より職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受けて、日本FP協会が実施する国家検定です。

1級FP技能検定は、実技試験(資産設計提案業務に限る)にて実施されます。

4 AFP AFP認定者は、基本的なインタビュー技術、提案書の作成技術、プラン実行援助のためのさまざまな知識を有しています。
日本全体では約15万人(平成29年2月現在)が活躍しています。
5 CFP 北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界24カ国・地域(平成29年2月現在)で認められた世界水準のファイナンシャル・プランニング・サービスを提供できる、プロフェッショナルであることを証明する資格です。AFP資格と同様に2年ごとの資格更新に所定の継続教育が義務付けられています。

国際CFP®組織FPSBとのライセンス契約の下に日本FP協会が認定しており、約2万人(平成29年2月現在)が日本全国で活躍しています。

 

その他の資格

業界共通教育制度の資格と、ファイナンシャルプランナーの資格が一般的ですが、それ以外にも有用な資格は存在します。

その一部をご紹介いたします。

 

公的保険アドバイザー

公的保険アドバイザーは公的保険に関して幅広く、横断的な知識を持っていることを証明するための資格です。

公的保険アドバイザーは、公的保険(健康保険、介護保険、雇用保険、年金保険)について横断的かつ幅広い知識を持ち、その専門知識を生活者にわかりやすくお伝えし、人生のリスクに適切に備えることができるようアドバイスをすることを使命としています。

我が国の公的保険制度は、皆保険・皆年金を謳い国民が遭遇する人生のリスク、疾病、高齢化、失業、介護などに備えて生活を保障するとても重要な仕組みです。しかし残念なことに、公的保険の窓口はそれぞれが独立しており、生活者に対し横断的に適切な情報を提供できる国の機関はありません。

https://siaa.or.jp/si-adviser/

 

個人がリスクに対して備えるには、公的保険と民間保険の組み合わせが必要です。

まずベースとして公的保険があり、それだけではまかないきれないリスクについて民間保険を設計するのが正しいアプローチとなります。

ところが、公的保険は少子高齢社会の進展に伴い縮小傾向が続いており、ますます上乗せの民間保険の重要性が高まっています。

また、公的保険に対してはほとんどのお客様が不安を感じていますが、その仕組みについては理解できていないのが現状です。

仕組みを詳細に説明することで、お客様と「教師と生徒」の関係を築くことができ、保険の話も聞いてもらいやすくなります。

 

最後に、「一般社団法人 公的保険アドバイザー協会」のセミナー情報と資格取得試験についてご紹介します。

セミナーでは、公的保険の全体像から各保険のコンサルティングに必要な知識まで幅広く学習することができます。

東京・大阪の2都市を中心に各地で開催していますので、ご興味がある方はぜひご参加ください。

「セミナー情報一覧」はこちらから

また、資格取得試験も毎月実施しており、Webで受験できますので、ぜひチャレンジしてみてください。

「資格取得試験について」はこちらから

 

資格取得の過程で、お客様に役立つ情報を学びましょう。

そして、資格取得によって、よりお客様目線に立った商談を円滑に進められるようにしましょう。