保険代理店を開業する際に、初期費用として、どのくらいの資金が必要になるのでしょうか?
資金の使途に分けて、順番にご説明いたします。
登記費用
まず、登記をする際に費用がかかります。
登記費用は司法書士・行政書士などを活用するかどうかによっても変わります。
だいたい、20万円〜30万円ほどかかると見積もっておくと良いでしょう。
家賃・事務用品費用
家賃・事務用品費用は、オフィスを借りる場合と借りない場合で異なります。
オフィスを借りる場合
オフィスを借りる場合には、オフィスの敷金・礼金およびオフィスに備え付ける机・椅子、鍵付きのキャビネット等が必要です。
オフィスを借りない場合
オフィスにも固定費がかかりますから、固定費削減のために、オフィスを借りないという選択肢も考えられます。
オフィスを借りない場合に、知り合いの会社のオフィスを間借りすることは避けた方がよいでしょう。
改正保険業法の施行以来、個人情報保護の体制整備も必要になってきているからです。
そうなると、自宅をオフィスとして併用することが考えられます。
その場合にも、仕事をするスペースを明確に切り分けた方が良いでしょう。
例えば、自宅の一部屋を仕事部屋とし、その中に個人情報を管理するための鍵付きのキャビネットを設ける、という方法です。
生活費
手数料収入が得られるまでの生活費として、4~5ヵ月分ぐらいの資金を用意しておくことが必要です。
なぜなら、保険代理店を開業しても、直ぐに保険の販売を開始できるわけではないからです。
開業から手数料収入が得られるまでのステップは以下の通りです。
会社設立から販売開始までの期間
会社の登記から保険の販売までは、大きく4つのステップをたどります。
登記、代申、試験、乗合承認というステップです。
登記から乗合承認までで、最短2ヵ月、最大で3ヵ月ほどかかることがあります。
販売から入金までの期間
その後、保険の販売を開始しますが、成立が遅れることも考えられますので、保険販売開始から着金までに最大2ヵ月かかることがあります。
また、保険販売における事務作業など、これまで保険会社がやってくれていたなれない作業にも取り組まなければなりません。
これらの事情を踏まえると、4~5ヵ月分ぐらいの生活費を用意しておくことが無難でしょう。